西日本豪雨災害

この度、西日本を中心とした記録的な大雨により被災された皆様、ご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

 

1日も早い復旧と被災された皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

 

OMOIメンバーの中でも、大きな被害がありました。

倉敷市真備にある、まび動物病院は伊達先生の分院となります。

 

大雨のあの夜、院長の阿美古先生は無事に避難でき、事なきを得ました。

また、幸いにも入院個体がおらず、皆無事でした。

病院の猫ちゃんも2階にて生活していたため、数日後に無事救助されました。(自衛隊の方々は人命救助でいっぱいいっぱいであり、伊達先生自ら救助したそうです)

それでも泥水は2階近くまで来ていましたから、本当に危ないところだったと思います。

 

建物、機材への被害は計り知れないものでした。

心を痛めてしまう内容にはなりますが、滅多に起こることではないものの、起こりうるものということを皆に知っていただくため、写真等を公開させていただきました。

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病院の外観

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受付

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診察室



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使用不能の機材たち

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大切なカルテもダメになってしまいました。

 

院長の阿美古先生は、OMOI塾や白壁会(倉敷市の勉強会)にも参加してくれており、OMOIスタッフではありませんが、多くに時間を一緒に過ごしており、同じ仲間としてできれば岡山で一緒に仕事をやっていきたいと言っていた矢先のことでした。

 

伊達先生から、まび動物病院の現状のLINEが来て、どうして良いか、メンバー一同頭が固まってしまいました。

当事者である伊達先生、阿美古先生は尚更のことだったと思います。

 

この度の災害で、真備はまさに中心街をやられてしまいました。この真備がどうなるかわからない現状の中、まび動物病院を今後どうするのかは考えても仕方がないことでした。

 

とりあえず、片付けよう!!

心が折れそう(になってるに違いない)阿美古先生の側に居よう!

ということで、水が引き、復興に向けて活動が始まる頃合いを見て、OMOIメンバーも手伝わせていただきました。

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エバヒャー

 

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再稼働準備万端の手術室

 

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カメラのホワイトバランスにより新築モデルルームの輝き

 

 

思い入れのある機材、教科書、カルテ、、、

横から僕らが入って処分していくのは、本当は辛かったことと思います。

 

そして、開業のリスクはこんなところにもあるのだと感じました。

 

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被災1週間後の阿美古先生

 

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ちなみに、、、これが被災直後の阿美古先生

 

 

 

今回の緊急事態に、岡山県獣医師会は異例のスピードでその対策案を公開しました。

 

被災動物の無償受け入れ、予防薬の配布、獣医師の避難所訪問

 

当の獣医師会員も、えっ、聞いてないよ!くらいのスピード感

先陣を切っていたのは、OMOI代表大石先生の母親、みちの先生でした。

 

岡山県獣医師会の小動物部門に関しては、みちの先生始め、若手のすぐ近くで僕たちのことを温かく見守ってくださる先生方がたくさんいらっしゃいます。

普段からお互いを知り、尊重できるからこそ、今回のような想定外の出来事の時に、それぞれの判断や主張を尊重し、任せることができたのでは、と思います。

 

また、多くのメーカー様、ボランティアの方々、職域を超えて連携を取った保健所ならびに愛護センターの方々のご協力、ご支援をいただいております。

岡山県を日本一動物を飼いやすい国にする、を掲げているOMOIとしては、動物のために力を貸してくれるこれほどの仲間がいることを再度実感し、今後も大事にしていきたい関係だと思いました。

 

改めて、個人ではどうにもならないことでした。

集団であることの意義、しかしながら見かけの集団ではいけないという難しさ

そんなことを感じさせられる出来事でした。

 

まだまだ復興に向けて必要なことは刻々と変化しているはずで、その要求を敏感に感じ取り、やるべきことがたくさんあるはずです。

 

1人の獣医師として、OMOIとして、獣医師会として

 

今は様々なものが停滞していますが、この度の経験を糧に岡山県のさらなる飛躍を約束します。

 

 

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早くこの笑顔が見たい!!